食品には、活性酸素を消去する働きのある抗酸化物質を特に多く含むものがあることはご存じでしょう。ここでは、毎日の食事に取り入れたい24種類の食品を取り上げている出版物がありましたので、メモしておきます。
抗酸化の食品は、体にストックできない栄養素。いつも、適量をいただくようにしたいものですが、その効果についてはマウス実験が多くなり、これは致し方ないこと。 抗酸化の食品の特徴を「放射性物質」という視点でまとめ直した感がありますので、判断はご自分で。
参照:健康 2012年4月号付録「食べ物の放射性物質を体外に追い出す新成分」より(私のメモ的な意味合いがあるため、部分的に変更・追記しているヶ所があります)
海藻 : 海藻ではコンブ。ワカメやアラメにも効果が期待てきるようですが、コンブはストロンチウムや放射性ヨウ素の腸管からの吸収を阻害する働きがあります。ヌルヌルしたムコ多糖類の水溶性食物繊維やミネラル類が働きます。
ピーナッツ : ピーナッツエキスには被ばく後の血液のヘモグロビンを作り直す働きがあり、脾臓、胸腺機能、血球の生成や骨髄を正常にします。(カビのマイコトキシンを考慮してエキスとなっている?)
ホウレンソウ : マウス実験で放射線照射されたマウスの肝臓の損傷を防ぐ。抗酸化作用にすぐれ、心血管障害、がんなどの医療効果を高める可能性。(カロテンやビタミンCでしょうか)
グレープフルーツ : グレープフルーツをはじめ柑橘類に含まれるフラボノイドなどが活性酸素を除去。マウスの被ばくによる骨髄染色体損傷が現象。(注意:フラボノイドなどは皮に含まれています。輸入品は躊躇しますね)
からし菜 : 種子は「和がらし」の原料になるアブラナ科のカラシ菜。ガンマ線を照射したマウスに、からし菜エキスを与えたところ酸化を防ぐ酵素が増加し染色体損傷を防止することが判明した。(大根やキャベツ、ブロッコリーもよさそうですね)
アンズ : 餌に20%のアンズ(杏子)を入れたマウスにエックス線照射すると、与えないマウスに比べ、マウスの精巣内の組織崩壊が阻止されることが判明した。(乾物でしょうか?)
ペクチン : リンゴや柑橘類から抽出されるペクチン。リンゴペクチンはチェルノブイリで子どもたちのセシウム摂取量を62%減少させた。(出典は2011年に発表されたイギリスの報告のようです)
ミルクアザミ : ドイツでは肝硬変、慢性肝炎の補助的治療薬に承認されている植物。放射線被ばくなどで傷ついた肝臓を再生強化する働きがある。
植物油 : 精製せず、冷温で圧搾されたオリーブ油や亜麻仁油などの植物油。被ばくマウスにオリーブ油かピーナッツ油を与えたら致死率が低下した。
プロポリス : ミツバチが植物の樹脂を練り合わせてつくるプロポリス。抗菌・抗酸化・抗炎症作用などがあり放射線による上皮組織の炎症に有効。
乾燥酵母 : 酵母に含まれるビタミンE、核酸のRNAとDNAに放射線防御作用がある。放射線で損傷した細胞の再生を助け、被ばくによる病気を予防する。
プロバイオティクス : 腸内細菌のバランスを良くする活きた微生物菌体。乳酸菌の中には放射線被ばく者の腸管損傷を保護することに成功した菌体が存在する。
醗酵食品 : 味噌・醤油・納豆・塩辛・漬け物・チーズ・ワインなど、多種類あり。
以下、ハーブや香味野菜として次ぎのものが掲載されている。 ミント、高麗人参、緑茶・紅茶、レモンバーム、イチョウ葉エキス、ニンニク、ショウガ、バジル、スナヂグミ、クルクミン、ローズマリー。 これらについては次ぎの記事に紹介します。
ご注意:- マウス実験が多い。
- 使われている食材の主要成分比(産地に依存)が不明。
- いずれにせよ、「汚染されていない海域や地域の物産である」ことが大切。免疫力を低下させる加工食品の添加物や「輸入食品に付きもののポストハーベスト」のことも、忘れないようにしましょう。