これまで、レスベラトロールに糖尿病の防止効果が示唆されてますが、しかし、赤ワインが含くむレスベラトロールの量は少ないため、ワインを飲んでも効果は期待できないとCoppari氏はいう。
血流と脳との間に「血液脳関門」と呼ばれる関門があり、さまざまな物質が脳に入らないようになっているためである。
レスベラトロールは赤ブドウ、赤ワイン、ザクロなどの食品に含まれ、高脂肪食を与えたマウスにも寿命を延ばす効果があるとして科学者らの期待を集める物質。米テキサス大学サウスウェスタン・メディカルセンター(ダラス)助教授のRoberto Coppari氏によると、ほとんどの動物では食餌の摂取量を通常の70%に制限すると延命効果が認められるが、レスベラトロールにはこれに似た作用があるようだという。
レスベラトロールの糖尿病に対する効果
今回の研究は、寿命ではなく糖尿病に対するレスベラトロールの効果を検討したもの。Coppari氏らは、食餌により糖尿病を誘発したマウスの脳にレスベラトロールまたはプラセボのいずれかを注入し、その結果を観察した。
5週間後、レスベラトロールを注入したマウスは、高脂肪食を与えていたにもかかわらずインスリンレベルが正常レベルの半分にまで戻った。これはレスベラトロールがサーチュイン(sirtuin)と呼ばれる脳の蛋白を活性化したためではないかと研究グループは述べている。一方、プラセボを投与し たマウスには食餌が原因と思われるインスリンレベルの上昇がみられた。
繰り返しになるが、
赤ワインに含まれるレスベラトロールの量は少ないため、ワインを飲んでも同じ効果は期待できないとという。
(HealthDay News 10月22日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=632211
サーチュイン(Sirtuin)とは
サーチュイン/サーチュインファミリーとは、NAD依存性脱アセチル化酵素群であり、体内で非常に重要な役割を担っている酵素群です。その サーチュインファミリーのSIRT1やSir2(酵母ではSir2、哺乳類ではSirt1)は、いわゆる長寿関連遺伝子(longevity related gene)と呼ばれています。
サーチュインは、食物不足など環境のストレス因子に応じて活性化され、細胞修復、エネルギー生産、アポトーシス(プログラム細胞死)などに影響を与えることがわかっています。サーチュインは、生体機能の調節役として働いていると考えられています。
例えば、このサーチュインファミリーであるSIRT1やSir2が活性化し、遺伝子保護物質であるヒストン(DNA結合制御たんぱく質)のアセチル化(分解)を防いでいます。そして、そのアセチル化防止により、DNAの露出を防ぎ、テロメア短縮を促すテロメアーゼの作用を抑えていることがわかっています。この作用は、細胞の寿命を延ばすことになります。
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