胃や腸の中での滞留時間が長くなります。
ということは、“腹持ち” が良い。
油の摂取量の減らしすぎは、空腹感が現れやすく、間食、おやつが増える。 油はダイエットに使える!
こう、書いているのは食用油メーカーのページです。
“腹持ち”が良い、という件、納得しますね。
でも、私は一握りのアーモンドにしたいと思います。
油や食材にある脂質を食べない生活は考えられませんが、 改めて調べてみると、体にとっては、脂質の消化・吸収がもっとも負担になるのですね。
これまで、肥満防止ということで脂質を抑えてきましたが、 肥満よりも怖いものがありました。
それは、すい臓です。
すい臓を痛めると、脂がのったジューシーな肉はダメになります。
その食事療法は、老化が加速されるように思える内容でした。
すい臓の何が怖いのでしょう?
膵炎(すい炎)になると、自分で自分を消化してしまいます。
自己免疫性膵炎も、自分の組織を溶かしてしまいます。
すい臓(膵臓)には、簡単に言うと2つの働きがあり、
● 食べたものを消化する酵素を合成・分泌する
● 血糖値を正常に保つホルモンを分泌する
糖尿病では血糖値まわりが気になる器官です。
すい臓は食べものを消化するための消化酵素を合成していて、 膵炎は、自身が合成した「消化酵素」で自分を消化してしまうトラブルです。
原因はハッキリしていないようですが、
すい臓(膵臓)に負荷をかけない生活が求められています。
3大栄養素の中で、脂質は特に消化吸収が悪く、〝脂っこい食事〟や〝おやつ〟は、膵液分泌を刺激し続けることになり、すい臓を疲れやすくします。
脂質以外にも次のようなことに注意して、自前の消化酵素を元気に使えるように、膵臓の負担を減らし生活をましょう。
1) 過食をしないこと。膵臓は消化酵素と血糖値を管理するホルモンの合成と分泌を行い、膵液自体が胃酸を中和する働きもしています。過食をしたり、空腹感がないようなメリハリのない食生活は膵臓を疲労させます。食べ過ぎず、いつも同じ時刻に、栄養バランスよく食べることで労ることができます。
2) 塩分や塩分にある食欲増進効果、胃腸薬に含まれる炭酸水素ナトリウムなどは、胃酸や消化酵素の分泌を多くしていきます。濃い味付けや胃腸薬の多用は膵臓を疲れさせています。
3) タンパク質と、特に脂質は膵臓を刺激し続けます。タンパク質や脂肪など、消化に時間のかかる食品を十分に消化するために、消化ホルモンのコレシストキニンが膵臓を刺激して膵液の分泌を促進させます。それでもタンパク質や脂質の分解には時間がかかるため、長時間にわたって膵臓を刺激し続けることになり、炭水化物に比べると膵液の分泌が多くなります。(脂肪は最も膵液の分泌量や濃度を上げます)
4) 刺激物のカフェイン・炭酸飲料・香辛料などは胃液を多くするため、結果的に膵液の分泌を促進します。食品としては、コーヒー、炭酸系の飲み物、こしょう、わさび、カレー、酸っぱいもの、など。適量に心掛けましょう。
5) タバコに含まれるニコチンが胃酸の分泌を増やすのですが、このことは胃酸の中和に使われる膵液の分泌を促進しています。
6) 多すぎるアセトアルデヒド、飲酒で赤ら顔の人は膵臓癌リスクが1.5倍という報告があります。日本人の約4割はアルコール分解に弱いこの遺伝子型。膵臓がんは50〜70歳の男性に多くみられ、全体の9割は、外分泌(消化液の分泌管)に関連した細胞にでき、特に膵液が運ばれる膵管に発生します。
7) 精米は栄養革命だった?、脂質の増加が追い打ちをかけている。 精米された白米を一般に食べられるようになったのは戦後で、白米の歴史は浅い。雑穀や芋類が多かった食事は消化に時間がかかるため、インスリンの分泌はゆっくりしたもので十分でした。雑穀で生きてきた日本人のインスリン合成能力は弱く、消化の良い白米が主食になったことや、その食べ過ぎは、インスリンが不足しやすい原因の1つになっています。
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