野菜栽培は住んでいる土地の気候に左右されていたので、
時々の旬の野菜を食べ、季節に応じて自然に移り変わっていくものでした。
今日、周年で出荷される野菜が多くなり、
野菜の旬が判りにくくなったとはいえ、
スーパーストアを注意してみれば、
お店の都合で山積みされる正体不明の特売品がある中、
旬の野菜は、価格が安くなっていたり、山積みされていたりします。
四季がある日本の暮らしには、気候の変化に合わせた服装があるように、 自分のカラダの調子も変えていくことが必要で、
そのために、旬を食べることが勧められてきました。
しかし、美味しいステーキやケーキを知ってしまった日本人です。
世界に例がない食味華やかな日本では、美味しいので、つい食べ過ぎてしまう。 この美味しい食品は、寒冷気候のヨーロッパや大陸性気候のアメリカで、 寒い冬を乗り切る食べ方から生まれた食品でした。
ここでは、穀物を食べるよりも、牧畜からの肉や油、乳製品を食べる方が、 寒さに耐えやすかったわけです。さらに、砂糖の甘さが幸せを感じさせます。
日本に戻りましょう。
日本での暮らしは、寒さだけを考えはいられない温帯モンスーン。
また、日本は、中でもハッキリした四季の変化があることが特徴です。 基本は、このようなサイクリックな気候変化、気温変化に身体を合わせていける
食べ方をしなければならないことで、
これを、説明なしに言っているのが、「旬のものを食べなさい」という表現。
しかし、ハウス栽培や輸入食品で食べ物の旬が判らなくなった今日、 どうすれば良いのでしょう?
そこで、知っておきたい、「旬」の考え方。
これは、次のような事らしい。
春に食べるもの
1)冬に溜まり、使い切れなかった脂肪分を無くすこと2)溜まっている毒素を体外に排出すること
3)就職などの生活の変化からくるストレスを発散すること
梅雨にたべるもの
1)湿気からくる「むくみ」対策が必要、水分代謝をよくすること2)夏に向かって消化・吸収機能を高めるようにすること
夏に食べるもの
1)暑熱と湿気で体力が消耗する。夏バテ対策をすること(暑気を取り、精神安定、快眠、水分代謝をよくする)
秋に食べるもの
1)秋は空気が乾燥、呼吸器と肌を守ること2)冬に備えて滋養すること
冬に食べるもの
1)体を温めるもので冷えを予防すること2)冬を乗り切る「滋養強壮」に勤めること
いかがでしょう?
このような「季節変動に対応する食べ方」が、
「旬」の食べ方の基本だそうです。
また、それぞれ人の体調に合わせて、食べ方を工夫していくものです。
店頭に並ぶ食品からは「旬」が見えなくなっていますが、
季節変化の対応に必要な食べ方は、
先人の知恵、「旬」の概念にあります。
このように「旬 = 年間目標」を持って食べること。
スバらしいですね。
これが、四季のある日本での食べ方ですね。
■ 旬の野菜:野菜の美味しい時期(1月〜12月)
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