産地では、生き残りを賭けた野菜が栽培され、新たな産地として
現代の「旬」を提供してくれる。
が、このようなことで、店頭に並ぶおよそ1/3は、促成栽培ともいわれる。
最近、野菜の味が無くなったと言われて久しい、私も感じる。
一方で、品種改良により「にがみ」を無くしたという野菜が多くなっていく。 子供が食べるようになったニンジンやピーマンなどはわかりやすい例だ。
某官庁は、「多種類にして350gに量を増やす」食べ方を
説明なしに言うようになった。
徐々に増えてきた ? どうしたものか?
このような大規模流通で提供される野菜との「付き合い方」は、
難しいです。
しかし、どんな野菜でも基本は同じ。
● 旬の時期のものは味がよく、栄養価も高いということ。
● 自然な温度管理で育てられた野菜は、重油も電力も使わないのでコストアップしない。
● 近くで栽培されたものは、輸送コストも抑えられる。
だが、現実的には、このようなことには無理があり、速攻で変われない。
消費者には選択肢が幾つか示されている。
栄養、旬、新鮮さ、価格、.....、どれにしますか? と。
答えは、「どれが売れたか」で正解となり、
漫然と買ってしまうことの怖さがココにある。
◆ 旬とは、こんなこと ◆
たとえば、冬が旬のホウレンソウに含まれるビタミンCの量は、
冬採りは60mg、夏採りは20mgと季節によって栄養価が違う。
気候環境の違いから、栄養価が違ってくるわけだが、
ホウレンソウの場合は、冬に比べ夏のほうが気温の関係で成長が早く、 十分な栄養を生産する前に収穫されたため、といわれている。
また、ホウレンソウは、気温が氷点下になると自ら糖分を生産して凍らないようにする。だから、冬に食べるホウレンソウは「甘い」。
このように、旬の時期に収穫された野菜には、その野菜本来の特徴をしっかりもって育つため、栄養価にも優れた野菜になる。
野菜の旬とは、
「その野菜が本来の育成条件で精一杯に、育ったもの」と考えたい。
- 「早採り」を旬とするもの。
- 「完熟」を旬とするもの。
- 「寝かせることで旬」を迎えるもの。
私たちがスーパーなどで買う野菜には、輸入されたもの、全国の産地からの旬のもの、倉庫で保存されていたものなど、さまざまな素性の野菜があり一同に並べられる。店頭で見ているだけでは、どの野菜が旬なのか判りにくい。
また、これとは違う流通をもつ産地直送の野菜や、
農家の近辺を歩くと、道端に無人店舗があったりする。
このような流通の違いは、それぞれに利用の仕方があるわけですが、 今日、どれを買うと良いのか、いま、自分は、家族は何を食べたほうが良いのか?
判断は私たちがしなければならない。
自分や家族の体の健康を考えて買いたいものだが、
その手始めが、野菜の「旬」を知っておくこと。
また、どうやって、自分の手元にやってきた野菜なのか。
このようなこと、できるだけ、知っておいた方がよいのです。 昔の、運を天に任せた素朴な農産物ではなく、「造られた商品」です。
なにげなく食べることでは健康になれない。
コレが、始まっている。
健康にもっとも直結している食べ物は、
ビタミン・ミネラルが売りの「野菜」です。
甘い味に品種改良して、ひきかえ、栄養成分が変わっているなら、
そのことを教えてほしい。 何を良しとするかは、買う側の判断ですね。
今は、その情報が隠されている。野菜は不思議な商品です。
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